ランデフコーヒーの店内で提供されているコーヒー豆や、オンラインストアで販売を行っているコーヒー豆は全て、福祉施設(ランデフワークス)に通う障がい者を持つ方々によって焙煎されています。
焙煎とは
焙煎とは、生のコーヒー豆に熱を加える作業で、コーヒーの味わいを決める大きな要素です。どんなに良質な豆を使っても、焙煎次第で味が大きく左右されます。だからこそ、私たちはこの工程をとても大切にしています。
なぜ焙煎をはじめたのか
コーヒー屋さんやカフェの全てが、自分たちで焙煎(自家焙煎)しているわけではなく、焙煎済みの豆を専門業者から仕入れる方法もあります。しかし、ランデフコーヒーが自家焙煎に挑戦した理由は、ただコーヒーを販売するだけではなく、ランデフワークスに通う障がいを持つ方々に仕事を提供し、自分たちの手で作った商品を世の中に届けたいという思いからです。
また、彼らにとって「自分が関わった商品を届ける」という経験は、仕事のやりがいや社会への参加意識を育む大切な機会です。もちろん、経営面のメリットや、単純に楽しそうだったから等他にも理由はありますが、私たちの焙煎への取り組みは、何よりも利用者の方々が主体となって活動する場をつくることにあります。
ランデフコーヒーの焙煎のコンセプト
私たちが焙煎で最も大切にしていることは、安全性と再現性の高さです。
【安全性】
福祉施設で作業を行っているため、安全性は何よりも優先されます。
ランデフワークスに通う方は、様々な障がいを理由に一般の就労が出来ない方々が中心です。特性によりそれぞれ出来ること、出来ないことはありますが、誰もが安心して作業に取り組める場をつくることが、私たちの目標です。
【再現性】
私達の目標は一人の焙煎職人を育て上げることではなく、施設に通う様々な方が焙煎を行えるようになることです。
そのため、誰が焙煎を行っても、毎回同じ味わいを再現することが出来るような環境を整えることが、いつでも同じ高品質のコーヒーをお届するためにとても大切にしています。
さらに、アグトロンスケールという道具を用いて、焙煎の度合いを毎回数値化して品質管理を行っています。
焙煎機について
安全性と再現性を両立するためには、適切な焙煎機を選定することがとても重要です。調査やデモを行い慎重に選定をした結果、私達はAillioのBulletという焙煎機を導入しました。
熱源がIHで本体も熱くなりにくいため安全に使用でき、ソフトウェアで制御出来ることから、パソコンと接続し温度や時間等が視覚化出来るため、感に頼らず、作業者が違っても同じように焙煎出来ることが決めてとなりました。
また、焙煎の工程では音を頼りに判断する場面があるのですが、一度レシピを作ってしまえば、聴覚に障がいのある作業者でも、音に頼らず安定した焙煎作業も出来ています。
味について
コンセプトに安全性と再現性を第一に掲げたのは福祉施設ならではのポイントかと思います。
しかし、味についても妥協をせずに焙煎を行っています。
ランデフコーヒーでは、コーヒーが好きな方から、福祉や社会貢献に関心があり時々コーヒーを楽しむ程度の方まで、幅広い方に満足していただけるよう、酸味や苦味、甘みなどさまざまな味わいのコーヒー豆を常に揃えています。豆の種類は季節や仕入れ状況に合わせて定期的に変更し、豆の持つ個性を引き出せるよう一つ一つ丁寧に焙煎を行っています。
オンラインストアや店舗で私達の焙煎したコーヒーをお楽しみいただけますので、ぜひご体験ください。また、飲食店やホテル、企業向けの卸販売も行っておりますので、ぜひ私たちの焙煎が生み出す豊かな味わいを、さまざまなシーンでご体験ください。